2017年2月2日木曜日

学位の価値は?

某学会から公募情報が来たので、見ていたが、アカデミアの実態というか現状の酷さが改めてよくわかった。

公募内容は特任助教で、任期性、年度更新で最長4年という最近良くあるもの。
もう少し内容を見てみると、
応募資格   (1) 博士の学位を有する方。平成28年度中に博士取得見込みの方も含む。
就業時間   8:30~17:15(月曜日~金曜日)を基本とする裁量労働制とする。
給与     税金及び福利厚生費(雇用保険料、共済組合掛金)の自己負担分を控除する。 基本年俸300万円~330万円の範囲で業績に応じて決定する。
手当     期末・勤勉手当の支給はなし。
退職手当   なし。
となっている。

学位が必須条件なのだが、それで就職できて年俸300万円、ボーナス・退職金無し、4年後には晴れて失職、という条件だ。
こんなの、学位の価値はなんにもありません、と大学自体が言っているようなものだ。
酷い内容だが、こんな公募は溢れている。研究をどうしてもやりたい、という個人の熱意にのみ依存しているこの現状。

どうにかしないと、どんどん人材は居なくなってしまうのは明らかだ。

大学院の無料化などの話題がでているが、それよりも、学位を取ったあとの待遇やキャリアをどうにかしたほうが良い。

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